piggieboo in the UK

イギリス生活えとせとら。

外国人としてイギリスにいるということ

わりと真面目な話。

 

今日はクラスメイトと学校の図書館で自習をしたあとに、ランチを一緒に食べに行き。

クラスで隣同士に座っているのに、どこの出身の人かも知らなかったので、聞いてみたら「ナミビア」出身の人でした。南アフリカの大学に行き、そこで知り合ったイギリス人の奥様と結婚してイギリスに住み始めたそうです。

年齢は聞いてないけど、大学生と高校生のお嬢さんがいらっしゃるので、私より5〜10くらい上でしょうか。

アフリカの出身とはいえ、見た目はいわゆるコーカソイドなので、私たち日本人なんかとは違ってもっとイギリスに馴染んでいるような気がしちゃうのですが、実際のところ彼も「外国人」というラベルをはられることで苦労してきた、という話になりました。

 

外国人であることのディスアドバンテージっていつでもどこの国でもあると思うんだけど、イギリスの暗い面は、先進国であるにも関わらずあからさまな差別をする人がたくさんいる、ということ。

ちなみに、差別発言をしている本人たちは無意識で悪意がないっていうのが痛い。

(意識的に皮肉及び冗談として差別発言をするのはイギリス人のお家芸と思っているので、それは除きますw)

 

私が大学生としてイギリスにいた20年前は、道を歩いていれば中国人だとバカにしてくる若者(子供)がわんさかいたし、

いわゆる労働者階級の出身だったケイト・モスがカルバンクラインのモデルとして一世を風靡していたまさにその時で「労働者階級の癖に生意気な」的な発言をする人がにいたし、

学校の入口に落ちていたコインを拾った配管工のおっさんを見て「なんて卑しい!」とかでかい声で聞こえるように言っちゃう生徒がいたり、

学校の先生の中にも、留学生をその父親の職業をベースに階級わけして、いわゆる会社員の父親を持つ生徒(私とか)は労働者階級だから喋りかけないとか、

もうキリがないくらい差別的だった記憶しかなく。

流石に20年経って、今回こちらに来てから自分の身の回りの環境が違ったりもするので「階級」に関する差別はさほど感じないし、少しは良くなったんじゃないか、とか思っていたのだけど。

 

クラスメイト曰く、彼もビジネス(流通関係の会社を自営業されていらっしゃった)をしているなかで、ごく最近も「配送業者はイギリス人の会社しか使わないんで。」とか言うやついたよ、と。

じゃああなたの会社で扱っているその商品はイギリス人にしか売らないんですか?と聞いたら「そんなわけない、誰でも売るよ」というので矛盾を指摘したら、ポカーンとしてたそうな。

自分が言ったことが差別であると思っていない。

 

この前の日曜日。とあるお店で買い物をしてレジのお姉さんとお話していたら「どこから来たの?」と。ロンドンに住んでいるけど私は日本人だよ、と言ったら「私日本好き!中国より日本のほうがいいと思うの。中国人うるさいし。」と。

もし万が一お店に中国人の客がいたらどうするんだ、とか、もっというと、私の隣にいるこの男子は!日本人ではない!なんなら中国系じゃ!!と。

「そういう差別発言を安易にするもんじゃない」って誰か教えてあげてこのおばかさんに。。。って思いながら店を去りましたが。

 

クラスメイトにも「あんたの名前は日本語だから覚えられない(覚える気がない)」と言って学校が始まって3ヶ月経った今も毎回名前聞いてくる失礼きわまりない人がいらしたり。

 

少し脱線しましたが、外国人でいる、ということは差別を身にしみて感じるということ。自分が外国人の立場になるイギリスを例にしましたが、どこの国でも多かれ少なかれ「外国人」の人たちは差別を経験するのではないかと思ったり。

 

国民入れ替え制の「体験留学」を世界中で実施したらどうかしら。みんな一度「悪意の無い差別」の与えるダメージを体験したらいいと思うの。笑